毛じらみに安易に市販の抗真菌薬を利用しない

毛じらみはしらみの一種で、人間の陰毛に寄生する吸血性昆虫です。陰毛のほか、わき、胸、太ももなどの体毛、口周辺のひげに寄生することがあります。 体長は1~2mm程度で、肉眼で確認することができます。陰毛の根元に黒い1mmほどの卵を産みつけます。性行為のほか、公衆浴場での入浴や感染者が使用したあとのタオルや毛布の使用などによっても感染する可能性があります。感染すると数日から1ヶ月ほどして非常に激しいかゆみを感じます。
また、毛じらみが吸った血やフンが下着に付着して黒いシミとなる場合もあります。パートナーや家族などに感染しやすいので、症状に気づいた場合は、直ぐに処置する事が重要です。
毛じらみは卵を陰毛に産みつけるので、有効な治療法は陰毛をすべて剃ってしまうことです。 しかし少しでも毛が伸びているとそこに付着する可能性があるので、完全な対処方法とは言えません。毛じらみ症専用のパウダーやシャンプー剤を約2週間ほど継続して使用するのが最適な方法です。これらは市販されており、ネットなどで購入できます。
市販されているパウダーの使用法は毛じらみの寄生場所に適量を散布し、1~2時間後に洗い落とします。シャンプーは3~5mlを毛に塗り、5分後に洗い流します。毛じらみの卵と成虫が駆除され、症状が無くなれば、治癒したことになります。
毛じらみには抗真菌薬による治療は必要ありませんが、同時に他の性感染症を発症している場合が多いので、注意が必要です。性感染症は早期治療が肝心で、そのためには症状に気づいたらすぐに専門医を受診する必要があります。皮膚科や性病科の他、男性の場合は泌尿器科、女性では婦人科です。症状によって抗ウイルス剤や抗生物質、抗真菌薬を処方されます。薬品は医師の指導のもとに飲み方や副作用を十分に理解して使用する事が大切で、市販の抗真菌薬などを安易に素人判断で利用するのは危険です。